「東京ディズニーセレブレーションホテル」は、ディズニーホテルの中でオリジナリティのある魅力や特徴があります。
40周年を祝う2023年度の東京ディズニーリゾート、楽しみの期待感や特別感が大きく膨らみますよね。パーク内はもちろんのこと、宿泊するホテルでも祝祭ムードを存分に味わいたいとプランを練っている人はたくさんいるでしょう。
祝祭ムードを味わえる「東京ディズニーセレブレーションホテル」の特徴や魅力について詳しくご紹介していきましょう。
ディズニーホテル唯一のバリュータイプ
「東京ディズニーセレブレーションホテル」は、東京ディズニーリゾートが直営する5つのディズニーホテルの中で、4番目に誕生した唯一のバリュータイプです。
先に開業していた高級感のあるデラックスタイプのディズニーホテル3施設はとても人気がありますが、多様化するニーズにも後押しされて低価格で宿泊できるバリュータイプとして2016年に開業しました。
一般ゲストより15分早くディズニーランドに入園できるハッピーエントリーや、混んでいても入園できる安心の入園保証など、宿泊者特典があるディズニーホテルをリーズナブルに手軽に利用できることはとても魅力的ですね。
新しく建てられたホテルではなく、リブランドしてディズニーホテルの仕様に内装をリニューアルしたホテルです。低価格に設定するために、デラックスタイプと比べると付帯施設やサービス内容を必要最小限にシンプル化して、宿泊サービスに特化したスタイルとなっています。
リニューアル前は、パーム&ファウンテンテラスホテル(パームテラスホテルとファウンテンテラスホテルの2棟)でした。2005年からディズニーのパートナーホテルとして運営されていて、ホテルの外観は当時とあまり変わっていないので、パーム&ファウンテンテラスホテルの懐かしさを感じる人もいるでしょう。
ホテル運営は当時と変わらずブライトンホテルのグループ(ブライトンコーポレーション)が行っているので、そのまま引き継がれている安定したサービスの安心感があります。
雰囲気の異なる2棟の魅力
「東京ディズニーセレブレーションホテル」は、一般道路を挟む形で離れた2つのホテルで構成(ディスカバー棟とウィッシュ棟)されていて、雰囲気の異なる2種類の楽しみ方ができる魅力があります。
ホテルに近づくと南国リゾートの雰囲気を高めるヤシの木が並び、リゾート感のあるピンクとイエローの素敵な外観のホテルが見えてきます。海岸に向かう道路で新浦安駅を背にして、左側(東)に建つピンク色の可愛い外観のホテルが「ディスカバー棟」。右側(西)に建つ淡いイエロー色のお洒落な外観のホテルが「ウィッシュ棟」です。
「ディスカバー棟」は冒険や発見をコンセプトにしたホテルで、「ウィッシュ棟」は夢やファンタジーをコンセプトにしたホテルとなっていて、異なる雰囲気が楽しめます。館内や中庭などに、それぞれの棟の魅力を味わえる人気キャラクターのオブジェやインテリアがあり、記念の写真を撮るスポットもたくさんあります。
ディスカバー棟とウィッシュ棟の客室の壁には、コンセプトを表現するアトラクションやキャラクターの絵が描かれていて、ワクワク感や明るい雰囲気が演出されています。
ディスカバー棟には350室、ウィッシュ棟には352室があり、それぞれに7種類の客室タイプがラインナップ。全室が洗い場付きの浴室で、12歳以下の子供は添い寝対象となり、小さな子供と一緒に利用しやすいホテルです。アメニティでもディズニーホテルと実感できるのも嬉しいですね。
コンセプトが異なる特徴的な内装の2棟の魅力を味わうために、2泊以上する場合には両方の予約をするのもおすすめです。
朝食ビュッフェは予約不要
「東京ディズニーセレブレーションホテル」では、ディスカバー棟の「ディスカバー・カフェ」とウィッシュ棟の「ウィッシュ・カフェ」で、ビュッフェスタイルの朝食のみを提供しています。
朝食の事前予約は不要で、券売機でチケットを購入するだけの利用しやすいシステムなので、当日の状況に合わせた利用が可能です。宿泊客以外もリゾート感のある雰囲気で朝食ビュッフェを楽しめるオープンなカフェとなっています。
洋食が中心のビュッフェは、子供も喜ぶメニューやアイテムの工夫もされています。キッズ用のランチョンマットやエプロンもキャラクターやアトラクションをモチーフにした可愛いデザインです。ミッキーマウスの顔のフォルムをしたプレートもあり、3つの丸い部分に何を乗せようかとウキウキする気持ちが想像できますよね。
ミッキーマウスが描かれたパンケーキ、ミッキーマウスの形のハンバーグ、チキンライスとスクランブルエッグでオムライス風に。イングリッシュマフィンにハムととろけるエッグとソースでエッグ・ベネディクトも最高のブレックファーストです。
ルームサービスも含めて朝食以外の食事サービスはないので、パーク内や舞浜のショッピングモール「イクスピアリ」などで、ディナーも楽しんでからホテルに宿泊するようにすることをおすすめします。
食費を抑えたい場合には、ホテル内のショップで軽食やインスタントの食事を購入したり、ホテル近隣のコンビニエンスストアで購入したりする簡易な食事の方法も一案です。
館内のショップは2種類
館内の施設としては、ショップが2種類あります。ディズニーショップの「ディズニーファンタジー」は、2022年6月からサンプル展示やモニターで紹介するスタイルに変更。商品の購入はアプリでのオンラインショッピングです。購入した荷物が嵩張らないのは利点ですが、商品を手に取って詳細の確認をしたいお目当ての品は、パーク内での購入をおすすめします。
コンビニのようにいろいろなアイテムが購入できるショップとして、それぞれの棟に「ウィッシュ・スナック&サンドリー」と「ディスカバー・スナック&サンドリー」があります。6時から24時の営業です。
パークとの交通アクセスについて
「東京ディズニーセレブレーションホテル」は、前身がパートナーホテルだったこともあり、ディズニーホテルでは唯一、パークがある舞浜エリアから少し離れた新浦安エリアに立地しています。直線距離で4kmほどの場所です。
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーとホテル間は、無料のシャトルバスが利用できて便利ですが、所要時間は15分~20分程度かかります。ハッピーエントリーを利用するなど、予定した時間を厳守したい場合には、乗車するバスの込み具合もあるので余裕を持った早めのスケジュールを組むようにしましょう。
シャトルバスはディスカバー棟とウィッシュ棟のそれぞれから出ていて、利用者が多い時間帯は1時間に6~8便あり、少ない時間帯は3~4便となっています。
ホテルへの交通アクセスについて
電車を使用される場合、ホテルの最寄り駅はJR新浦安駅(パークの最寄りはJR舞浜駅で1駅隣り)です。新浦安駅の南口バスターミナルから、有料の路線バスで約10~15分となります。約2kmあるので徒歩では30分ほどの距離です。重たい荷物や小さな子供と一緒のケースではちょっと厳しいかもしれませんね。
お車を使用される場合、首都高速湾岸線の浦安出口より約15分となります。ホテルの駐車場料金は、1泊ごと2,000円で利用できます。
まとめ
「東京ディズニーセレブレーションホテル」は、宿泊者特典やパークの世界観の雰囲気を感じられるディズニーホテルとしての魅力と、リーズナブルに利用できる魅力を兼ね備えたホテルです。ディズニーリゾートの特別感を手軽に味わえる価値ある宿泊体験を提供します。ディズニーホテルならではの宿泊者特典や、パークの魅力が息づく内装が特長で、リーズナブルな価格設定も魅力の一つです。
冒険と発見をテーマにしたディスカバー棟と、夢とファンタジーをコンセプトにしたウィッシュ棟という、二つの異なる体験ができるのも大きなポイント。設備やサービスは必要最小限に抑えつつ、家族連れや友人同士のゲストに向けて快適な滞在を約束するホテルであり、パーク遊びを主眼に置いた滞在に最適です。
パークとのアクセスも良く、駐車場が利用可能であるため、どのような来訪者にも便利で楽しい時間を過ごせることでしょう。ラグジュアリー感や充実した施設のデラックスタイプより、宿泊費を抑えつつディズニーの空気感に浸り、パークで存分に楽しみたいファミリーや学生の友人同士などにおすすめします。